R-CONに参加しました

 R&Rステーション3周年記念+R&R50号記念のコンベンションに参加してきました。
 相変わらずトークとかサインを書くのは苦手です*1。精進しなくては……。
 ちなみにゲーム終了後、カオスフレアの小太刀右京先生と独身者の悲しい習性について議論したりしていました。


「美人の編集さんがいたとして、口説けるかっていったら口説けないですよね」
「無理ですね。トラブルになって仕事に影響したら困ります」


 独身ライターでかつ骨の髄までゲーマーな人間の悲しい習性というべきかもしれませんが……。

*1:筆記体の「k」でひっかかるとか普通あり得ません。ごめんなさい……

光の魔術師フェルメール

 ちょうど締め切りの谷間になりまして、行くなら今しかないと東京都美術館フェルメール展に行ってきました。そもそもフェルメールの絵が海を渡ること自体珍しいのですが、彼の絵が7点も揃うとなると見に行かない手はありません。
 彼の絵一枚でミステリーが書けるくらい謎に満ちたフェルメールですが、よく言われることのひとつに「ものすごくリアルに描かれているけど、実際にはこんな風に見えることはない」というのがあります。「牛乳を注ぐ女」とかが有名ですね。
 フェルメール展に展示された、フェルメールを含む17世紀オランダの画家たちの絵を見ていますと、こうした描写はある意味この時代の流行であったように思います。たとえばヘラルド・ハウクヘーストの「デルフト新教会の回廊」も、現実にはあり得ない角度・視点から再構成されたものです。
 やはり当時の流行であった「カメラ・オブスクラ」による映像が彼らの画風に影響を与えたと言われていますが、彼らの天才性がどこにあったかと言えば、その技術もさることながら、そうした「まだこの世に現れたことのない風景」を頭の中で想像し、改変し、再構成する能力ではなかったかと思います。
 現実から少しはみ出たところにこの上ないリアルを感じる時、人間は「畏怖」という感覚を覚えるのだと再認識させられた展覧会でした。