ATOK2009と英数キー

 ロングマン英英辞典に惹かれてATOK 2009を導入しました。


 今回の新機能としては、英単語の推測入力機能が挙げられる訳ですが、これを活用するには「ワンキーで英語入力モードと日本語入力モードを切り替えられる」ことが前提です。従来、これは無変換キーが当てられていましたが、ATOK2009では(無変換キーに加えて)デフォルトで英数キーが割り当てられています。
 さて、僕もこの機能を活用したいのはやまやまですが、いくつか問題があります。まず、無変換キーを「IMEオフ」に割り当ててしまっていることと、英数キーを「左Ctrl」に割り当ててしまっていることです。
 僕は日本語入力時にホームポジションから極力指を動かしたくないという方針に基づき、変換にCtrl+U/I/O/Pを使用しているため、左Ctrlを多用します。しかし、左Ctrlは従来の位置ですと押しにくいので、「窓使いの憂鬱」というキー割付変換ソフトを使用して英数キーを左Ctrlに割り当てています。
 無変換キーを活用するという手もあるにはあるのですが、やはり押しやすさでは英数キーに一歩劣ります。そこで、「窓使いの憂鬱」が誇るワンショットモディファイア機能を活用することにします。


 ワンショットモディファイアというのは、たとえば「Spaceキーを押している間だけShiftキーの扱いにする」というような、少々複雑怪奇な仕組みでして、もっぱら「SandS」に用いられるのが普通です。
 しかし、この機能を活用すれば、英数キーを「ぽん」と押して離した時には英数キーとして認識させ、英数キーを押しながら別のキーを押した場合にはCtrlキーとして認識させることが可能になるわけです。


 具体的には「窓使いの憂鬱」の設定ファイル(.mayu)に以下のように記述します。


keymap Global
  key *IC- =
  mod ctrl += !!英数
  key R-*英数 = &Ignore


 動作は以下の通り。


・英数キーを押してすぐ離す → 英数キー(ATOK2009では英語/日本語入力切り替え)
・英数キーを押しながら別のキーを押す → Ctrl+別のキー
・英数キーを押し続ける → 何も入力されない


 結果として、ますます便利になったのはいいのですが、窓使いの憂鬱への依存度が上がった気がします。
 窓使いの憂鬱は32bit版XPでないと動かないので、Windows 7登場後には後継ソフト(「のどか」とか)への切り替えを検討しないとなりませんねぇ……。