財布を新調


 長年愛用していた財布がさすがにくたびれてきたので、清水の舞台から飛び降りるつもりで新調しました。「革財布・革小物のお店 mic (ミック) - 機能性を追求した革財布専門ブランド」というお店で購入した、日本の伝統工芸「姫路白鞣し革」による財布です。「王様の仕立て屋」22巻で紹介されていたのを見て、普段発揮されない方向に物欲が出てしまいました。


 写真ではちょっと僕の腕が悪くて残念な色合いですが、白鞣し革の特徴はなんといってもこの暖かみのある白さです。写真でも色ムラがあるように見えますが、これは元々の革のムラが出ているものです。染色してあるのではなく、鞣しの技術によって白い牛皮を白いまま鞣してあるのです。
 普通、姫路白鞣し革の工芸品はこのムラを隠すのに柄を入れるようですが、そうするとどうしても婦人向けの品になってしまいます。今回はムラそのものを革の味わいとして楽しむ方向で、あえて無地のものを探して購入しました。


 僕の原稿料で買うにはちょっと勇気の要るお値段でして(友人には「本革の財布なら普通こんなもんだよ」と言われましたが)、持ちきれるんかこんなのという気もしますが……まあ何事も経験です。きちんとした手入れが必要な日用品をひとつ持ってみて、使い続けられるならよし、うっかり駄目にしてしまうのもそれはそれで良い経験になるでしょう。micさんでは修理も請け負ってくださるとのことで、じっくりつきあってみたいと思います。