春祭

 と書くと春風高校祭のようですがもちろんそんな話しではなく。
 中学生の時の恩師がイーゴル・ストラヴィンスキー作曲の「春の祭典」をそのように略していました。まあ要するに彼はジャズを「ズージャ」と呼ぶ種類の人間だった訳です。
 中学3年の時、授業の一環としてみんなでその「春の祭典」を聴いたのですが、(ご存じの方も多いと思いますが)この曲は曲と言うより「リズムの良い音の羅列」な訳です。先生が生徒に感想を聞いていくのですが、「変」とか「よくわかんない」とか「気持ち悪い」という反応ばかり。
 で、僕の番。
僕「ああ、僕は好きですねこーゆーの」
先生「お前は絶対そーゆーと思ったよ」
 なぜか微妙な敗北感を感じた中3の秋でした。