繰り返す悪夢

 子供の頃から繰り返し見る悪夢があります。だいたいいつも同じ内容で、それを見た朝はしばらく起きるのが嫌になります。
 それは「お金が増える夢」というものでして、ああ、いや「良い夢じゃないか」と思われるかもしれませんが。
 いつもその夢は僕が何かちょっとしたもの――だいたい数千円から2、3万くらいのもの――が欲しくて、しかしお金が無くて買えない、という時にやってきます。
 いつも筋書きは同じです。ふと財布を開けると、予想より諭吉さんの数が増えていて、「ああ、これなら○○が買えるじゃないか」と思った瞬間に目が覚めます。
 この時の落胆と虚脱感は筆舌に尽くしがたい。ていうか今朝もそうでした。ばた。