でゅある

 待ちに待ったCPUの価格改定が来まして、遅ればせながら僕のメインPCもデュアルコアになりました。
 Athlon 64 X2 4400+ L2キャッシュ1MB*2、Socket939のTDP89W版です。これ、実はAMDの値下げ対象じゃないんですが、なぜか「大幅値下げ」価格で秋葉原ソフマップに落ちていました。キャッシュ1MB版はすでに生産終了してますから、これを逃したらおそらく一生お目にかかることはないでしょう。
 僕はショウケースの前を行ったり来たりしながら、頭の中で新PCを組み立てます。メモリーは今あるものが流用できますが、M/Bは買い直さなければなりません。この際、OSも買い増した方が良いでしょう。そうすると……思案すること小半刻もしたでしょうか、僕の前にいたお客さんがなにやらケースの中のCPUを指さしております。店員さんは僕の目の前で愛しの4400+を持ち出した後、「えーと、こちらは消費電力が控えめになっておりまして……」と説明を始めました。僕の未来計画に暗雲が立ちこめます。ちなみに、レジの中でも暗雲が立ちこめておりました。
「あれ、この値段でいいんだっけ?」「*万円とかだよね」「買い取り下げたんでしょ? (値下げの)値段来てたよね」「うん、来てる来てる。(その値段で)出していいよ」*1
 しかしなんたることでしょう、祈りもむなしく、4400+は買われていってしまいました。でも、ショウケースの中にはまだ4400+とおぼしきケースが眠っています。問題は、これがTDP89版であるかどうかです。僕は覚悟を決めました。
「すいません、89W版終わっちゃいました?」
「あー、終わっちゃったかもしれませんね……ああ、まだありました」
「ください(即答)」


 そんな訳でまた家族が増えてしまいました。これで悪魔データの計算が楽になるといいなあ。

*1:Socket939版X2 4400+にはTDP110Wと89Wの2バージョンあり、そのショップでは89Wと110W版が同じ値段で売られていました。未だに僕は彼らが値下げ指示を取り違えた可能性が高いと思っています