間違い電話

トゥルルルル。
カチャ。
「もしもし?」
「××さんのお宅ですか?」
「うちは○○ですが」
「まちがえました」
プツッ。


 現在の仕事場に移ってからしばらく、この種の間違い電話が頻繁に掛かってきました。平均すると週に一度は掛かっていたと思います。
 ここ最近はさすがに鳴りを潜めていたのですが、久し振りに今日また掛かってきまして、せっかくだからと日記のネタにすることにしました。というのは、声の主に聞き覚えがあったからです。
 非常に眠そうな、声変わりする前の少年の声か低めの若い女性の声という感じの人で、この間違い電話の主は僕が覚えている限り4回うちに電話をかけてきました。


「そちら△▼△▼−△▼△▼で間違いありませんか?」
「はい」


 と聞いてきたこともあったので、番号を押し間違えている訳ではないようです。


 この間違い電話、統計をとった訳ではないのですが男性からも女性からも掛かってきています。少年もしくは少女と思しき人からも掛かってきましたので、おそらく家族でこの街に住んでいたのでしょう。
 その一方で、ある瞬間から間違い電話の主たちと連絡を絶っている訳です。いったい「××さん」たちの身に何がおこったのでしょうか? 謎は深まるばかりであります。
 金融関係と思しき電話は掛かってこなかったので、夜逃げとかそーゆー理由ではなさそうですが……。


 ともあれ、間違い電話を受ける僕としては大変迷惑です。特に修羅場中に掛けてこられると、これわもー「テロ」と言っても良いでしょう。
 なんとかならんもんかのう。