設定のキメラ

 そろそろ森博嗣の話しを書かねばなあとか思いつつ、引き延ばしに掛かってみたりします。


 昨今のTRPGは、キャラクターの特徴に対して数値的な裏付け(なんらかの能力に修正がつくとか)を与える方向にシフトしていますが、実のところプレーヤーはプラスが付くものなら何でも取り入れようとする訳で。
 気が付くとなんだかヨクワカラナイ生き物が完成しているということがよく起こります。これはD&D3eとかでも顕著ですよね。

 若干ベクトルが異なりますが、同様のことは「萌え」の世界でも起こっている訳で、「萌え」が記号化する一方で「オンリーワン」たるために複数のアイテムを装備した結果、ヨクワカラナイ設定のキメラがそこかしこで誕生しているような気がします。猫耳メイドとか。


 そしてこれは双方にとって共通なのですが、プレーヤー/ユーザーが求めているのは「ある一定の範囲(ジャンル)の中でユニーク(オンリーワン)であること」であって、必ずしもキメラのごとき設定の塊を求めている訳ではない。


 もーちょっと踏み込んだ考察をいずれどこかに書こうと思いますが、今日はこの辺で。