ELSAというよりT’en va pas

 ELSAといってもグラボを作っているメーカーのことではなく*1
 僕は(中略)大好きなのですが今回それは脇に置きます。


 彼女の「T'en va pas」を初めて聞いたのはフジテレビの深夜番組「文學ト云フ事」のエンディングテーマとして使用されていたものです。しかし、これは実は原田知世がカバーしたバージョンでした。


 この頃はちょっと小耳に挟んだCM曲をWebから検索かけてアーティストを割り出して注文するなんてことはしていなかったので、「良い曲だなー」と聞き流していたのですが、その後数年経って別のCMでも流れるようになり、ある日ふと思い立って検索をかけたところ、ELSAという歌手の曲が元であることが判明しました。
 この情報を元にELSAのベスト盤を購入し、しばらくは満足していたのですが、ある時、僕を新居昭乃に嵌めた友人のマイベストMDにT'en va pasが収録されていたことが解りました。しかし、そこには「彼と彼女のソネット」というタイトルが付けられていたのです。
「なんぢゃこれわ」と改めて検索をかけてみると、実はT'en va pasをカバーしたのは原田知世だけではなく、大貫妙子がカバーし日本語の歌詞をつけたバージョンが存在するということでした。そのタイトルが「彼と彼女のソネット」だったのです。
 というわけで僕はまたCD屋に走りまして、今度は大貫妙子のベスト盤を買ってきました。元の曲は離婚して家を出る父親を慕う娘の話ですが、こちらは倦怠期を迎え「ねえちょっと、私たち少し距離を置いてみる時期に来てるんじゃないかしらん」てゆー感じのカップルの話になっています。


 さらに後日、T'en va pasはアニメやコミックにもなった同人美少女ゲーム月姫」の「登場人物座談会」的なおまけシナリオ内で、「さっちん」とゆー脇役キャラの「イメージソング」という微妙な位置づけで「文學ト云フ事の、原田知世さんの歌ー」とかいう微妙な紹介をされたりしてました。これに感化された別の友人が原田知世バージョンのT'en va pasを購入しまして、僕もそれを聴くことができました。そして、これを以て僕のT'en va pasを巡る長い長い戦いは幕を閉じたのです。まる。

*1:ちなみに僕が買ったやつはあっさり壊れました。僕の扱いが悪かったせいだと思いたい